豆類の栽培技術向上などを目的とした「第37回全国豆類経営改善共励会」(主催=JA全中、財団法人日本豆類基金協会ほか)の表彰式が6月24日、東京都港区で開かれ、全国128点の中から13点が表彰された。「大豆農家の部」と「大豆集団の部」で、農林水産大臣賞を受賞した農家・集団の経営概況などを紹介する。
▽大豆農家の部――原田 康雄さん 山形県河北町
水稲、大豆、サクランボなどの複合経営に取り組む原田さんは大豆を5.6ヘクタール作付けし、単収297キロ(県平均の2倍)、上位等級比率86%を確保している。
不整形で小さな水田の団地化を主体的に進め、地域の担い手として高齢農家などから全作業受託で面積を拡大。転作田として固定化されているが、春先に施用する発酵鶏ふん(10アール当たり75キロ)で土作りをし、高単収を維持している。
<写真:原田さん>
▽大豆農家の部――山口 一尚さん 佐賀県白石町
山口さんは、大豆と水稲・麦・タマネギを組み合わせ、生産性の高い水田農業に取り組む。大豆は「むらゆたか」を2.3ヘクタール栽培し、単収は355キロ(県平均の1.4倍)、上位等級比率は96%と高かった。
重粘土地帯で排水性が悪くトレンチャーで貝殻利用のコルゲート排水施工を計画的に行う。全圃場に年1回以上、弾丸暗渠〈あんきょ〉とエアーインジェクターで排水対策を行っている。
<写真:山口さん>
▽大豆集団の部――土谷グリーンファーム 岩手県奥州市
土谷グリーンファーム(菊地尚代表)は2集落・27戸(参加率82%)で構成し、協業で水稲21.8ヘクタール、大豆15.6ヘクタールを栽培する。大豆「リュウホウ」の単収は258キロ(県平均の2倍)で、上位等級比率は95%と高い。
有機質堆肥や乾燥鶏ふんを施用し、土作りに努める。圃場巡回に基づく適期防除のほか、汚損粒発生防止のため8月上旬と収穫直前に手取り除草を行う。コンバインや乗用管理機など大型機械、乾燥調製施設は、共同利用組織に参加して、利用している。
<写真:菊地代表>
▽大豆集団の部――上塩塚四十丁営農組合 福岡県柳川市
上塩塚四十丁営農組合(三小田由勝組合長)は7集落・126戸で構成し、経営面積72ヘクタールで大豆30ヘクタール、水稲41ヘクタール、麦70ヘクタールを栽培。水系ごとのブロックローテーションで、2年4作体系を定着させている。
大豆品種は「フクユタカ」で、単収は316キロ(県平均の1.5倍)。1等比率は96%と高い。
集落内の全圃場で弾丸暗渠〈あんきょ〉と明渠を施し、適期に作業機械が入れる圃場作りを徹底。一斉播種日を設定し、適期播種を実現している。
条間を65センチと狭くし、適切な中耕・培土で除草剤なしに雑草防除する。
<写真:三小田組合長>
(9面・営農技術)