FS(農家満足)活動や事業推進で成果を挙げた「FS推進『信頼のきずな』実践強化運動」の2009年度優秀事例が決定、25日に開くNOSAI事業推進大会で表彰される。受賞組合・連合会は、実践強化運動中央推進本部(本部長=竹中美晴NOSAI全国会長)の実践事例選定委員会で選定された。優秀賞を受賞した「事業推進部門」3事例と「農家・地域支援部門」の2事例を紹介する。
▼農家・地域支援部門 優秀賞 福岡県・NOSAI筑前福岡
●テーマ=「個体異動情報の適正把握めざして」
●サークル名=NOSAI筑前福岡プロジェクトKⅢ
家畜の個体異動情報を適正把握
NOSAI筑前福岡(筑前福岡農業共済組合、長知宏組合長)は、農家経営支援として家畜の個体異動情報の適正把握に取り組んだ。農家側に、異動報告の不徹底や耳標の未装着などがあり、農家への説明と現地での異動確認に着手した。
対策は〈1〉異動報告の徹底〈2〉トレーサビリティー(生産・流通履歴の追跡)情報との照合の改善〈3〉定期的な現地確認の徹底〈4〉関係機関や嘱託獣医師との連携強化――など。「ファクスによる報告を徹底し、督促の電話を減らそう」を目標とし、電話本数は年間142件から119件に、農家の報告ミスは149件から133件に減った。
<写真:NOSAI職員は牛舎へ出向いて耳標装着の指導を行った>
▼農家・地域支援部門 優秀賞 宮崎県・NOSAI連宮崎
●テーマ名=「農家のみなさん、お産に立ち会いましょう」作戦
●サークル名=にーはちごー倶楽部〈くらぶ〉
黒毛和種牛の胎子死低減へ
県内で毎年約1500頭発生する黒毛和種牛の胎子死を減らそうと、NOSAI連宮崎(宮崎県農業共済組合連合会、工藤悟会長)は、リスク管理指導センターが中心となり、事故発生状況や正常分娩〈ぶんべん〉の流れを紹介するポスターを作成。農家を対象にした講習会や座談会の開催し、農業共済新聞地方版と各組合機関誌に胎子死の特集を組み、農家に分娩への立ち会いを呼び掛けた。
▼事業推進部門 優秀賞 広島県・NOSAI北部
●テーマ=「2010年産果樹共済(ブドウ)災害収入共済方式の引受けを目指して」
●サークル名=チームピオーネ
農家ニーズに応えた加入方式推進
NOSAI北部(広島県北部農業共済組合、宮脇勝博組合長)は、ブドウ共済で農家ニーズに応える加入方式として2010年産からの災害収入共済方式導入を決定。3カ年計画を立てて加入推進し、10年産は災害収入共済方式で1273アールを引受け、ブドウ共済全体の引受率は08年産の1%から19.6%に拡大した。
引受率が低迷していたブドウ共済(半相殺減収総合一般方式)の問題点を分析。農家の被害リスクが、収量減より品質低下での収入減の方が大きいため、災害収入共済方式の導入を決めた。
連合会と協力して制度説明会などの3カ年の行動計画「ブドウ共済災害収入共済方式導入のスケジュール」を作成。年度ごとにスケジュールの実施状況を検証し、加入推進の実施と成果を確認した。
▼事業推進部門 優秀賞 愛媛県・NOSAI八幡浜地方
●テーマ=「果樹共済の引受拡大を目指して!――低加入地区特別推進による引受拡大」
関係機関と連携して引受面積拡大
NOSAI八幡浜地方(八幡浜地方農業共済組合、石崎照夫組合長)は、温州ミカン共済の引受拡大を目指し、理事役員(共撰長)と共済委員(共撰運営委員)、職員が同行して、低加入地区の未加入農家や中止農家に加入推進。その結果、復活や新規引受けが81戸(7868.5アール)となった。
果樹地帯の管内では、後継者不足、農家の高齢化などから、引受面積が減少。県・JA・市町村などで農業共済加入促進連携協議会を昨年発足させ、関係機関の協力を得ながら果樹共済の加入推進に取り組んでいる。今年からは、役員と共済委員、NOSAI職員の補完推進を始めた。
▼事業推進部門 優秀賞 福岡県・NOSAI筑後川流域
●テーマ=「果樹共済 新規農家をがっちり!!」
果樹の加入方式見直し新規農家獲得
NOSAI筑後川流域(筑後川流域農業共済組合、緒方登志安組合長)では、加入率が低迷する果樹共済の新規農家獲得に力を入れ、加入方式の見直しを実施。2009年産の加入は、前年産と比べて226園地、27ヘクタールの増加となった。
ブドウ共済は災害収入方式を実施していたが、主産地で共同選果での出荷が少なく、多くの農家が加入できなかったという。そのため、JA担当者と意見交換し、新たに半相殺総合短縮方式と樹園地特定危険方式を導入した。ブドウ部会の役員に、加入や評価の仕組みを説明して協力を依頼。農家には説明会でパンフレットや保険設計書を配布し、加入を募った。
(7面・特集)