高知県のNOSAI中央(中央農業共済組合、川野憲三郎組合長)の農済部長(NOSAI部長)は、建物共済の加入推進や広報紙の配布などを中心に、農家と組合を密接に結ぶ役割を果たす。施設園芸の盛んな地域にあって、台風など自然災害が多いことから園芸施設共済のニーズが高い。農家訪問の機会を生かして、災害に備える大切さなどをPRしている。
「そろそろ、建物共済の契約更新の時期になる。十分な補償額で加入して、住まいの安心を確保してもらいたい」と話すのは、土佐市北地・明ヶ谷地区の農済部長を務める西森修さん(65)=ニラ25アール、水稲50アールなど。損害評価員、総代も務めている。
建物共済の加入推進で、西森さんが気を付けているのは、NOSAIの建物共済は1年ごとの掛け捨て型だが、掛金が安くて補償が高い仕組みになっているとしっかり伝えること。また、ほかの共済や保険に重複加入する人も多いため、超過保険で掛金が無駄にならないよう、しかし、万一の事故に備えて十分な補償額が確保されているよう声かけをするという。
明ヶ谷地区は施設園芸が盛んで、台風災害が度々起こる。園芸農家の大部分は園芸施設共済に加入しているが、加入していない農家、継続加入の手続きが済んでいない農家には、農済部長が声をかけ、経営安定を図る大切さを説明している。
「04年の台風災害を経験しているから、農家みんなに加入してもらいたい」と西森さん。
西森さんと同じ明ヶ谷地区の森田努さん(43)は「04年から3年連続で浸水被害を受けた。農業で生計を立てる以上は、NOSAIへの加入は欠かせない」という。被災時には組合に連絡するが、普段、園芸施設共済などNOSAI制度の疑問点は西森さんに聞く。「経験が長いし、顔見知りなので何でも聞きやすい」と話している。
(5面・NOSAI)
<写真:「整備中の波介川の隧道(ずいどう)が早く完成し、浸水被害がなくなってくれるといいのだが」と西森さん(中央)。森田さん(左)は「園芸施設の耐用年数を使用実態に応じてもっと延ばしてもらえるとありがたい」という>