【青森支局】つがる市や鶴田町のリンゴ農家仲間で構成する「つがる岩木雪蔵りんご1247の会」(増田忠蔵会長、会員8人)は、岩木山で"雪蔵(ゆきぐら)りんご"に挑戦している。このほど、初めてのリンゴの掘り起こしを行った。会員たちは「思ったより内部褐変が少なく、味もすごくいい」と手応えをつかんでいる。
「既存のリンゴ販売のほかに販路拡大を」と模索していた、つがる岩木雪蔵りんご1247の会は、雪中貯蔵に注目。昨年11月に、岩木山の標高887メートルの5合目に144箱、同会の名称由来にもなっている標高1247メートルの8合目に48箱の合計192箱(約3.8トン)のリンゴを集積し、積雪を待った。
NOSAI津軽広域の理事も務める増田会長(つがる市柏)は「雪の中はリンゴが凍らない温度で湿度は冷蔵庫より保たれ、もぎたてに近い味になると思う」と期待する。
雪の中に埋めたリンゴは、「サンふじ」「有袋ふじ」「王林」「シナノゴールド」「星の金貨」などで、貯蔵期間は5合目で約150日間。8合目は積雪が7メートルで掘り起こせないため、6月までと長い。
5合目での掘り起しを行った会員と家族ら10人は3メートル近い雪の中のリンゴと約5カ月ぶりに対面。試食した会員らは「褐変の発生具合は思ったより少なく、味もすごくいい。雪に埋めることで糖度も増した」と笑顔を見せる。
同会ではこのリンゴを「雪蔵りんご」と命名。デパートや各種イベント会場で限定販売する。「いろんな販路ルートを見つけたい」と増田会長。「より雪蔵に適した品種を見つけ、来年も挑戦したい」と意気込む。
〈写真上:雪蔵りんごの掘り起こしはまだまだ深い雪の中で行われた〉
〈写真右:雪蔵りんご〉