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マニュアフォーク取り付け園地の表層破壊に活用(98年6月1週号・栃木版)

manimani.jpg 岩舟町の針谷徹さんは固くなった地面の表層を、ブドウ畑用のトラクターに取りつけられたマニュアフォークで突き刺し、耕盤を破壊することで地下の通気性を良くし、着色や品質の向上に努めている。

 針谷さんは、巨峰をハウスで43アール、露地で56アール栽培し、ほかに米と麦を作付ける専業農家。

 主に家畜農家で使っているマニュアフォークをブドウ畑用のトラクターに取りつけられるよう改造したこの装置。このフォークで固くなった地面を突き刺し穴を開けるという、いわば表層破壊装置だ。

 装置の幅は約1メートル爪(つめ)を真下に向け、トラクターを少しずつ前後させて穴を開け、間隔は約1.5メートル。1日で15アールくらいの作業で、年1回行う。時期は房作りなどの一般的な管理作業が終わってから。

 通気性・通水性を良くした結果、樹体や根の活力が向上しブドウの着色や品質も良くなったという針谷さんは「空気を入れたことによって、赤い根から白い根に変わってくるんですよね。ブドウの味にも違いがありますよ」と話す。

<写真:作業をする針谷さん>