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飼料に豆腐かす----上手な保存法を考案(99年6月4週号・千葉版)

 豆腐かすは家畜にとって栄養豊富で大変安価な飼料だが、腐敗しやすいのが欠点。香取郡下総町の酪農家・小竹祥雄さんは、この豆腐かすを「楽」「便利」「確実」に保存するシステムを考案し、飼料コストを15%も削減している。
 豆腐かすは毎夕、業者が配達してくる。その日の夕方に給餌し、残りは翌日の昼となるが、腐敗を防がなくてはならない。
 そこで、小竹さんが考案したシステムは、豆腐かす(約670キロ)に、30倍希釈の工業用酢酸(約60リットル)を均一にふりかけ、容器に入れて保存するというものだ。
 希釈酢酸は、ラセンコンベヤーの先端につけたステンレス製角筒から出る。筒は、各面に一カ所ずつ穴をあけホースで動力噴霧器とつなげてある。
 鉄製のラセン部分に酢酸液が触れないように位置など工夫し、豆腐かすを入れる容器をプラスチック製にしている点もアイデアだ。また、豆腐かすの入った容器が一個当たり約110キロにもなることから、鉄製のフレームとキャスターをつけ、移動を楽にした。
 プラスチック容器は輸入濃縮果汁が入っていた厚みのあるものを無料で譲り受けた。「ラセンコンベヤーも動噴も攪拌機も、不要品をもらってきた。トラクターは中古で8万円、ウインチは1台3万円ぐらいだったかなあ」と小竹さん。