ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

ネギ移植機を自作――運搬、溝切り、植付けを同時に(2001年8月1週号・鳥取支局)

negisan.jpg 自作のネギ移植機で作業時間を大幅に短縮させたのは、岸本町の井中誠さん。水稲と白ネギを栽培しており「田植え期とネギの移植期が重なり、作業を楽にしなければ、規模拡大はおろか持続することも難しかった」ときっかけを話す。
 移植機は苗の運搬、溝切り、植え付けの3つの作業が一度にできるというもの。「毎日、JAの廃品置場に通いました。結構使える物が多くて助かりました」と、すべて廃品を利用した。
 移植機は運搬車に溝切り機、植え付け機を取り付けたもの。水田での植え付けのため、溝切りが深くできず苦労したが、溝切り機をコンパクトに改造し、ジャッキで固定することで溝切りも深くできるようになった。
 「溝が掘ってある田んぼの中を、苗を持って歩くことは大変でした。作業が省力化し、体は楽になり、作業時間も3分の1になりました」と井中さんは話す。

<写真:白ネギの植え付け作業の様子>