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中古コンバイン改造――水稲WCS用に(2002年10月2週号・山形版)

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 東田川郡羽黒町の丸山賢一さん=肉用牛250頭=は中古のコンバインを改造し、低コストで水稲のホールクロップサイレージ(WCS)作りに取り組んでいる。

 視察先で水稲WCSを与えている牛の体格が良いことに注目し、導入を考えていた丸山さん。ネックは大型コンバイン購入にかかるコストだったが、中古コンバインの利用を思いつき、地元の農機具販売店の協力を得て、15万円(購入費と改造費含み)ほどで製作した。

 水稲WCSは茎葉部分と子実部分を同時に収穫してサイレージに調製したもの。そのため、改造コンバインはもみがこけないよう脱穀部分のツメと網が外され=写真、さらにロールベーラーで集草しやすいように長わら状態に裁断するため、カッターの刃を2枚置きに設置している。

 このほど同町内で開かれた「水稲ホールクロップサイレージ刈取・調製実演会」(主催=庄内農業改良普及センター)では、畜産農家や関係団体に披露され、「一ロールの重さが20キロ程度なので持ち運びやすく、トラックにも積みやすい」「ぜひ導入してみたい」と好評だった。

 同普及センターでは「転作作物として水稲ホールクロップサイレージが定着し、自給粗飼料の増産につながれば」と期待している。