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低コスト散布機を開発(2004年6月2週号・鹿児島支局)

supurai.gif キク科の植物ソリダゴを10アールで栽培する串木野市の隈元君雄さんは、薬剤散布機を自作した。

15リットルのタンクと塗装用エアコンプレッサーをエアホースに接続し、タンクの先にスプレーガンをつけたもの。農薬が霧状に噴き出すため薬と水が節減できる。

 散布の際は、タンクを背中にかつぎエアガンで薬剤を噴射。ホースの中には圧縮空気だけなので、軽くて移動も楽だ。「薬剤が完全に霧状になるので、地面から舞い上がり、ダニには確実に効きます」と隈元さん。

 ハウス10アールの散布は2時間ほどで終わる。以前は1週間おきに散布していたが、月2回に減った。 経費は、動噴の4分の1程度になったという。隈元さんは「ソリダゴ30アールを栽培する長男にも勧めたい」と話している。

<写真:隅元さんが開発した散布機>