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燃料代を大幅に削減 マンゴー栽培に「まき暖房機」を導入(09年1月4週号・熊本版)

g.jpg 果樹(マンゴー20アール、デコポン75アール)のハウス栽培に取り組む植木町の羽山京一さんは、重油の代わりにまきを使うハウス用暖房機を独自に考案・製作し、燃料代の大幅な削減につなげている。鋼材をリサイクル業者から入手して制作費を抑えたほか、燃料の材木は製材所や建設業者から購入。現在は改良型の製作も進めていて「4カ所のハウス全部をまき暖房に換えていきたい」と話している。
 3年ほど前に畑などの土壌改良に使う竹炭を作ろうと炭焼き窯を製作。「その余熱を利用できないか」と、ハウスの暖房機を思いつき、2年前から製作に取り掛かった。
 暖房機は、1週間ほどで完成したという。中心となる釜の部分には汚泥などの給排用タンクを使用し、まきの投入口のふたは緊急時にも簡単に閉じられるようにした。また、灰を落とすための仕切りは、まきが一度に燃えてしまわないよう格子状ではなくタンクの直径よりやや小さい鋼板を使い、灰は回りのすき間から落ちるように工夫している。
 現在、燃焼効率アップのため2次燃焼室を設けるなど改良を加えた2台目のまき暖房機を製作している。

<写真:自作の暖房機に燃料のまきを投入する羽山さん>