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肥料や飼料に「竹パウダー機」を考案(09年2月4週号・四国版)

09_2_4w_tokusima.jpg 「生命力あふれる竹のパワーを農業に有効活用しよう」と、徳島県阿南市羽ノ浦町の竹治孝義さんが、「竹パウダー機」を考案した。
 竹治式竹パウダー機は、伐採した生竹を機械に差し込むと、羽が回転し細かく砕いて粉末にする機械。鉛筆削り器の原理をヒントに、古い農機具を再利用して完成させた。直径15センチ以下の竹であれば使用可能で、移動式のため作業性にも優れている。ケイ酸やミネラルが豊富な竹をパウダーにすることで、有機農法などでの肥料や家畜の飼料、雑草抑制目的のマルチング資材など、幅広い分野での利用が期待できるという。
 昨年末には、竹パウダー50キロ、発酵熟成豚ぷん堆肥10キロ・炭粉5キロを自然発酵させた有機肥料の試作品を完成させるなど、普及にも熱心だ。「天然肥料の製造や放置竹林の解消など、循環型農業を実践するために、これからも竹パウダー機を活用していきたい」と話す。

<写真: 竹パウダー機を操作する竹治さん。自然農法の普及活動や講演も行っている>