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全国最年少の麻農家【栃木県・11月3週号】

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 【栃木支局】全国の麻栽培の9割ほどを占める栃木県で、今年、大麻取扱者免許を取得したのは、大田原市余瀬の阿久津憲人(のりひと)さん(33)だ。10アールの麻畑で、栃木不出の品種「とちぎしろ」を栽培する阿久津さんは、現在全国最年少の麻農家。「自分で栽培した麻で服を作るのが夢」と意気込みを見せる。
 「服、建材、しめ縄や横綱の化粧回しなど、麻はさまざまな分野で使用されている」と話す阿久津さんは、栃木県あさ振興連絡協議会の白澤義司(よしじ)会長や、那須町の渡辺和資(かずよし)さんのもとで1年半ほど栽培方法を学んだ。
 「1年目なので各作業の成功や失敗の全てが勉強」と阿久津さん。「戦前は神事だけでなく、生活必需品として身近なものだった麻を、再び誰もが触れ合えるものに戻したい。そのために、できることは全てやっていきたい」と気持ちを新たにする。

〈写真:「『麻ひき』には微妙な力加減が必要」と阿久津さん〉