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国産濃厚飼料 「イアコーン」 増産に意欲も価格の壁 ―― 北海道安平町・株式会社スキット(1面)【2015年11月4週号】

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 トウモロコシを主原料とする配合飼料価格が高止まりする中、北海道では、栄養価が高く濃厚飼料として利用できるイアコーン(トウモロコシの雌穂=しすい)栽培が広がりつつある。安平町安平の株式会社スキットは、畑作物205ヘクタールの輪作体系でイアコーン19ヘクタールを栽培。そのうち4ヘクタールは子実だけを収穫・破砕し、サイレージ化するHMSC(ハイモイスチャーシェルドコーン)を供給する。栽培管理の手間が掛からず、普通型コンバインを汎用(はんよう)利用できるなど利点が多い。輸入トウモロコシと代替できるが、普及には価格差が大きな課題だ。代表の鈴木悟さん(42)は「キロ10円でも支援があれば、もっと畑作地帯で作付けが増える」と訴える。

(1面)

〈写真:発酵途中のHMSCを手に鈴木さん〉