ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

伝統野菜「花作大根」の知名度向上へ意欲【山形県・3月1週号】

160302_06.jpg

 【山形支局】長井市花作町(はなづくりまち)地区で栽培されてきた伝統野菜「花作大根」。同地区の横澤芳一(よしいち)さん(63)と昭子さん夫妻は、市内の生産者の遠藤孝志さん(36)らとともに約3アールに作付けし、花作大根の生産と知名度アップに取り組んでいる。
 1955年ごろまでは盛んに栽培されていたが、肉質が硬いことや、冷蔵庫の普及などで、栽培者が減少。横澤さんらは、花作大根が途絶えないようにと、わずかながら栽培を続け、種子を守り続けてきた。
 横澤さんらは、同じく置賜地域の伝統野菜である米沢市の「雪菜」と花作大根を使った「料理を楽しむ会」を開催。「花作大根を広めていくには、多くの人に食べてもらうのが一番。知名度のアップとともに、後継者が増えてくれればうれしい」と話す。

〈写真:花作大根を手に横澤さん〉