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果皮を無駄なく みかんうどん【和歌山支局・2016年5月2週号】

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 【和歌山支局】「ミカンとうどんの組み合わせは珍しいですが、皮の香りが爽やかでとてもおいしいですよ」と話すのは、有田市の株式会社早和果樹園の秋竹俊伸取締役専務(40)。ミカンを生産し、ジュースなどの加工品を販売する同園は、龍谷大学の学生の提案を受けて、うどんの生地にミカンの皮を練り込んだ「みかんうどん」の販売を始めた。
 同園ではジュースなどを生産する過程で出る大量のミカンの皮の処理に困っていた。そんなとき、龍谷大学経営学部の藤岡章子教授からゼミの課題として、ミカンの皮の有効活用策の提案をしたいと相談され、開発を進めていくことになり、「うどん」が商品化された。
 「学生が頑張ってくれたこともあり、トントン拍子で進んでいきましたよ」と秋竹専務。「みかんパスタやみかん蕎麦(そば)、みかんラーメンなどにも挑戦していけたら」と展望を話す。

〈写真:みかんうどんは1袋2人前で、税込み価格680円〉