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良食味・多収の鳥取イチゴ「とっておき」【鳥取支局・2016年5月2週号】

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 【鳥取支局】鳥取県園芸試験場(北栄町由良宿)はこのほど、鳥取県の気候に適したイチゴの新品種「とっておき」の開発に成功した。
 2016年2月に品種登録を申請。4月には23軒の県内農家と栽培契約を結び、親株を提供することとなった。
 イチゴ品種の主流は、鳥取県の気象条件では収量性や品質面で問題があった。そこで同試験場では多収・高品質な品種の育成を目指し、県の主要品種「章姫」を親とした系統を用いて交配、約10年かけて選抜。その結果、冬期間の草勢が強く、章姫と同等の収量で、食味も良く果実硬度の高い「とっておき」を育成した。
 開発に携わってきた同試験場の白岩主任研究員は、「『とっておき』を鳥取県のオリジナル品種として、県の皆さんに定着させたいです。県外出荷も視野に入れています」と話す。

〈写真:鳥取県の気候に適したイチゴ「とっておき」〉