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転作田の有効活用にゼンマイ【秋田県・5月3週号】

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 【秋田支局】「転作田を利用し、自分が楽しめる作物に取り組みたいと思った」と話す、横手市山内南郷の鶴田武男さん(78)は、30アールの転作田でゼンマイ栽培に取り組む。
 ゼンマイ栽培は排水の良い土壌が求められるため、転作田で安定した栽培方法を確立させるまでは苦労したという。「粘土質の土壌だったため水はけが悪く、根を腐らせてしまったこともあった」と鶴田さん。
 収穫したゼンマイはゆでてから若葉を折り取り、ビニールハウス内で乾燥。処理にはもむ工程が必要で、効率よく作業を行うために肥料用の混合機を活用している。手もみ作業を減らし、省力化できたことで、鶴田さんは「夫婦二人でも体力的に無理なく作業を進められる」と話す。
 鶴田さんは「外国産の価格の安さに押されたこともあったが、現在は国内産の人気が戻っている。農地を荒れさせないよう、無理なく楽しみながら栽培を続けたい」と話している。

〈写真:ゼンマイを両手でよくもみ、まとめる鶴田さん〉