ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

産地維持へ柿のジョイント栽培【新潟県・5月3週号】

160525-04.jpg

 【新潟支局】柿のジョイント栽培を手がけて今年で2年目となる佐渡市栗野江の本間廣吉さん(63)。作業の効率化を図り、生産規模拡大や生産者の活気につながればと、栽培に力を注いでいる。
 本間さんがこの栽培方法を知ったのは、普及指導センターの指導会だった。興味を持ったが、当初、地域では普及していなかったこともあり、本当にうまくいくのか不安だった。しかし、「自分自身がジョイント栽培を実践し、広めることで、地域の柿の栽培の減少を食い止められたら」との強い思いから、導入を決意。同センターから指導を受け、昨年、40本にジョイント栽培を導入した。
 「ジョイント栽培を普及させることで、新規生産者の増加や、生産規模の拡大が見込めるのではないかと考えています」と、本間さんは笑顔で話す。
 同地域では、高齢化のため、園地を管理することが難しく、栽培面積を縮小したり、栽培自体をやめてしまったりする生産者が年々増加している。
 本間さんは「佐渡でジョイント栽培を広めていくことで、柿の栽培面積を増加させ、農業生産者の活力が戻るきっかけとしたいですね」と意気込む。

〈写真:柿の枝切り作業をする本間さん〉