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農地集積バンク 2015年度実績 3倍増も目標届かず(2面・総合)【2016年5月3週号】

 農林水産省は19日、導入2年度となる農地中間管理機構(農地集積バンク)の2015年度実績(3月末現在)を公表した。機構を通じて新たに担い手に集積された面積は前年度比約3.6倍の2万7千ヘクタールとなり、機構を介さないものも含めた担い手の集積面積は8万ヘクタール増加した。ただ、政府目標(約14万ヘクタール)との比較では6割にとどまるため、農林水産省は機構の利用拡大に向けた措置を強化する。農地集積・集約化は、生産性向上や担い手の育成・確保の面で重要だ。ただ、営農や農地の状況などは地域ごとに大きく異なる。政策目標や機構の成果ばかりを重視するのではなく、地域の実態を精査し、持続可能な営農形態を目指す取り組みを丁寧に後押ししていくことが大切だ。

(2面・総合)