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短茎小ギクを広めたい【滋賀県・6月3週号】

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 【滋賀支局】長浜市今川町の「株式会社小川ファーム」(小川謙一代表取締役、64歳)で栽培に取り組んでいる、短茎小ギク「プチマム」。関西市場から全国に広まりつつある。
 通常小ギクの茎の長さは70センチほどと長いため、害虫などのリスクがある。プチマムの場合は45センチで、害虫などのリスクも少なく、肥料や農薬の量も通常の小ギクより少なくて済む。また、45センチと仏花用小ギクの長さに合わせて栽培するので、茎や葉を切りそろえる必要がない。
 「茎の長い小ギクは商品価値が高い」イメージだが、それを払拭(ふっしょく)するため、地元のJAが2009年、「プチマム」という名前で商標登録をした。短茎小ギクの栽培は滋賀県が全国初となる。
 県農業技術振興センターの大堀英樹主幹は「滋賀県湖北地域から始まった短茎小ギクの栽培が、今後も全国に広がっていくことを願っています」と期待する。

〈写真:慣用小ギク(右)と短茎小ギク〉