「一時期のもうけではなく、地域に根ざして農業を続けることが、私たちの経営の強み」――。長野県安曇野市穂高で水田150ヘクタールを管理する農事組合法人「安曇野北穂高農業生産組合」(北穂アグリ)の丸山秀子組合長(67)は胸を張る。北穂高の水田約7割をあずかる集落営農組織として、県内有数の大規模経営を展開。長年のきめ細やかな農地の管理で経営の安定につなげる。全圃場に土壌改良資材を投入するなど土作りを長年実施し、土壌調査をもとに圃場条件に合った肥料設計を独自に行う。農閑期には翌年に向けた圃場改良に取り組むなど、地道な経営改善により水田の力を継続的に維持し未来につなげている。
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〈写真:「おいしいお米作りには一番の環境。この水田を残したい」と丸山組合長〉