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茶のアイスで若者客や女性客が増加【新潟県・6月4週号】

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 【新潟支局】「北限の茶処」と呼ばれる村上市で、冨士美園株式会社の飯島剛志さん(40歳・同市長井町)は、伝統の村上茶を守るとともに、県内では珍しい紅茶の製造を手掛けるなど、茶の魅力を発信し続けている。
 「緑茶用の製造機で紅茶を作るため、調整が大変でした」と苦労を話す。試行錯誤の末、4年目にしてようやく紅茶の商品化にこぎ着けた。県内でも村上茶を知る若い世代が減ってきていることから「雪の降る新潟でも茶の栽培をしていることを知ってほしい」との思いを込めて「雪国紅茶」と名付けた。
 もう一つ同社の名物に、茶葉を粉末にして混ぜ込んだ抹茶と紅茶のソフトクリームがある。飯島さんは「"お茶屋さん"というと何となく店内に入りづらい感じもしますが、紅茶やソフトクリームを販売してから、若いお客さんや女性客が増えました。努力して作ったかいがあります」と話している。

〈写真:「雪国紅茶」を手に飯島さん。茶師として活躍している〉