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果樹栽培の傍ら青果センター経営【山梨県・6月4週号】

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 【山梨支局】笛吹市八代町の橘田政喜さん(48)はモモ50アールとナシ3アールを栽培する傍ら、有限会社山梨御所青果センターを経営する。「農家の手取りを増やす」ことを目的に、地域の契約農家の農産物を取引のある市場へ出荷している。
 橘田さんは公務員やJAの営農指導員を経て、36歳の時に親の後を継いで就農した。生産に専念するつもりだったが、「自分で価格を設定して販売しなければ、収入を上げることはできない」と考え、2006年に山梨御所青果センターの経営を始めた。
 現在ではモモやブドウの他、トウモロコシやナス、キュウリなどの野菜も扱い、年間約700トンを出荷する。取引先は築地市場を中心に京浜や東北、中京地域の市場にまで及ぶ。市場を通してスーパーや量販店とも取引する他、個人宅配も行っている。
 現在、契約農家は100人を超える。「高齢化が進んでいるが、栽培面積を減らさない農家も多く、結局手が回らずに単価が下がるというケースもある」と話す橘田さん。JA出荷では商品にならないB級品の需要を見つけ、少しでも農家の手取りを増やせるように努めている。

〈写真:青果センター〉