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伸び悩む輸出 政府対策強化へ(2面・総合)【2016年7月3週号】

 農林水産省は12日、5月の農林水産物・食品の輸出金額(速報値)が前年同月比1.7%減の547億円となったと発表した。前年実績を下回るのは今年に入って3回目で、1~5月の累計では前年をわずかに上回ったものの、昨年までの輸出増加傾向から一転、国内生産の減少に円高の進展などの逆風が加わり、停滞が顕著となっている。2020年とした輸出額1兆円目標の前倒しを掲げる政府は、月内にもまとめる経済対策に輸出強化策を盛り込む方針を示す。人口減少社会を迎える中、中長期的には内需拡大に限界も指摘され、海外への販路開拓は重要な取り組みだ。ただ、輸出は国内生産の動向はもとより、為替変動や輸出先国の情勢などの影響を受けやすい危うさを伴う。輸出をめぐる現状を話し合った。

(2面・総合)