【宮城支局】水稲直播栽培に取り組む大崎市鹿島台の髙橋俊夫さん(65)は、種子コーティングの省力・低コストが評価される「べんがらモリブデン(べんモリ)」コーティング技術に注目し、「安定的に収量を確保できるよう、べんモリ技術を習得したい」と、県の指導のもと実証試験に取り組んでいる。
べんがら(酸化鉄)と苗立ちを阻害する硫化物イオン生成を抑えるモリブデンなどの混合資材を使用する。出芽率が良い上、鉄コーティングのように被覆後に発熱しないことから放熱冷却作業が不要だ。髙橋さんは水稲9.9ヘクタールのうち1.6ヘクタールで鉄コーティングを取り入れる他、べんモリコーティングを60アール手掛けている。
〈写真:「べんモリは期待できる。技術を自分のものにしたい」とべんモリ栽培実証圃場で髙橋さん〉