【青森支局】「ほかにサプリメントがいらないくらい栄養豊富なカシスを、加工品だけでなく生果で食べてほしい」と話す、林健司さん(52)。青森市小館にある農場で、農林水産省の地理的表示保護制度(GI)に登録されている「あおもりカシス」の生産に励む。
一粒一粒丁寧に手摘みされたカシスの実は、その8割が加工用として出荷される。「日本の消費者は酸っぱいベリーを生食するのに慣れていないので、ヨーロッパに出せば最高級品の手摘みカシスも、加工用になってしまうのはもったいない」と林さん。
そのまま食べるカシスのおいしさをもっと多くの消費者に知ってもらおうと、はやし農園ではインターネットを通じた販売もしている。林さんは「冷凍果実は通年販売しているが、収穫の時期は限定発売のカシスの生果をぜひ味わってほしい」と話す。
〈写真上:収穫したカシスの選別に励む林さん〉
〈写真下:カシスがたわわに実る木〉