着用により人間の体の動きを補助する「アシストスーツ」は、農作業での労働負担を軽減することから、高齢農家の営農継続や新規就農の促進に期待されている。同じ姿勢を長時間維持する果樹の棚下作業、収穫物や肥料といった重量物の持ち上げなどを支援する。現在、市販化も進むが、開発・改良段階。動力を使わずゴムの伸縮など簡易な仕組みで姿勢を支える非パワー型、空圧や動力を使うパワー型などがある。今後の普及を進めるには、作業との最適な組み合わせ、人体への安全性向上などが課題となる。
(9面・営農技術)
〈写真:和歌山大学が開発したロボット。手袋内のスイッチで補助機能が働く〉