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避難先から牛舎へ通い愛情注ぐ【福島県・8月3週号】

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 【福島支局】「移動後は牛もなかなか落ち着かなくて、不安と心配が続きました」と話す、川俣町山木屋出身の菅野宗夫さん(72)と菅野眞一さん(61)は、避難先から牛舎まで片道約15キロの道のりを、毎朝毎晩1日2回通い、愛情いっぱいに飼育を続けている。
 「自宅近くに牛舎があれば牛の鳴き声で牛の状態はわかりますが、牛舎が遠いため不便です。分娩(ぶんべん)が近いと夜も心配で、夜通し看病したときもありました」と苦労している。
 共同飼育は現在、宗夫さんが12頭、眞一さんが7頭で、「離れての飼育は大変ですが、獣医師の親身な指導やアドバイスもあり、勇気づけられています」と、丹精込めて飼育している。

〈写真:牛に愛情を注ぐ眞一さん(左)と宗夫さん〉