ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

SBS輸入米に不透明な取引 想定外の安値で流通か/政府は実態の解明を急げ(2面・総合)【2016年9月4週号】

 政府が国家貿易で輸入している売買同時入札(SBS)米を巡る不透明な取引実態が指摘されている問題を受け、山本有二農相は20日の会見で「できるだけ早く、調査結果を発表したい」と述べ、実態調査を急ぐ考えを示した。SBS米を巡っては、一部報道により輸入商社が卸売業者に調整金(リベート)を支払い、落札価格を実態よりも高く見せかけていた可能性が判明。さらに農林水産省は2014年10月時点で、情報提供を受けていながら放置していたとされている。SBS米は主食用として外食業界などで流通しており、米価低迷に苦しんできた生産現場では、より安い輸入米の存在が国産米価格に悪影響を与えてきたのではとの疑念や怒りが広がっている。政府は早期に実態を解明し、納得のできる説明責任を果たすべきだ。

(2面・総合)