福岡県飯塚市(旧筑穂町)で肥育される和牛ブランド「筑穂牛」の魅力を広く知ってもらおうと若手肥育農家の森本義彦さん(41)は、市内飲食店や消費者など500人で「ちくほ牛ファンクラブ」を結成。県内外のイベントに年40回参加して串焼きやハンバーガーなどを販売している。市内で筑穂牛を取り扱う飲食店が増えるなど販路の拡大につながっている。高齢化などで旧町内の肥育農家が最盛期の35戸から3戸へ減少する中、ブランドの再興で産地復活に取り組む。
(8面・流通)
〈写真:「飼料設計など、みんなが自然と続けてきた管理が味につながっている」と森本さん〉