政府・自民党は、収入保険制度の導入とNOSAI制度の見直しについて、11月の取りまとめに向けた議論を本格化させている。収入保険制度は、農業経営全体の収入に着目した新たなセーフティーネットと位置付け、青色申告の5年間実施を加入要件の基本に据え、制度を設計する方針だ。NOSAI制度は、全ての農家を対象にした自然災害対策の基幹として果たしている役割を維持しつつ、収入保険制度との関係整理や生産現場の実情などを踏まえ、仕組みを改正する。農林水産省がまとめた資料などをもとに、検討課題のポイントを紹介する。
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〈図:収入保険制度の仮スキーム〉