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法人化し水田集積、水路・農道を管理 ―― 長野県飯島町田切地区・(一社)田切の里営農組合(9面・営農技術)【2017年2月3週号】

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 長野県飯島町田切〈たぎり〉地区は、農家全戸が加入する任意団体を「一般社団法人田切の里営農組合」として法人化し、水田180ヘクタールの維持管理や集積など直接の収益に結びつかない活動も請け負って個別経営の農家を下支えしている。非営利型法人として税制上も有利な条件を確保。法人格を持つことで農地の貸し借りや農作業の受委託ができ、地域全体で団地化や役割分担を促す。担い手の規模拡大を促進しつつ、意欲ある高齢者や兼業農家には組合から作業委託の形で従来通り農業を継続できる仕組みを整えた。担い手法人が収益追求に集中して地元住民を雇用するなど、年代や経営規模が違う幅広い農家同士が共存できる環境づくりを進めている。

(9面・営農技術)

〈写真:乾燥させたトウガラシを仕分け、冬の仕事を確保する。右奥が紫芝さん〉