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大規模麦作 排水性向上し省力化 ―― 福岡県福津市・麻生正雄さん(13面・営農技術)【2017年4月4週号】

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 麦32ヘクタールなどを栽培する福岡県福津市生家の麻生正雄さん(61)は、大豆の湿害対策で開発された「部分浅耕播種技術」を麦作でも活用し、播種前の非選択性除草剤散布と組み合わせることで難防除雑草の初期発生を抑えている。ロータリーのなた爪の一部を短いカルチ爪に付け替え、播種部分だけ2~3センチと浅く耕す。耕盤層に段差ができ、排水性が向上する上、地中深くの雑草種子を休眠から覚醒させず、中期除草剤散布が慣行では2~3回のところ1回で済む。麦・大豆中心の大規模個人経営で省力化を追求しながら、排水対策など基本技術も励行し、収益を高めている。

(13面・営農技術)

〈写真:大麦の圃場で麻生さん。2017年産麦も天候不順の影響で、平年は年末に終わる播種が1月20日までかかったという〉