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秋冬キャベツのセル成型苗育苗 簡易架台で底面給水設備 ―― 滋賀県農業技術振興センター(9面・営農技術)【2017年6月3週号】

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 野菜苗の機械移植が増加する中、滋賀県農業技術振興センター(近江八幡市)は、秋冬キャベツのセル成型苗を生育むらが少なく、省力的に育苗できる「底面給水育苗技術」を開発した。施設内にある水稲育苗箱などを並べた架台を作り、その上に性状の異なる3種のシートを重ねた上にセルトレイを設置。点滴チューブから散布された水が吸水マットにしみこみ、底面給水する仕組みだ。慣行の手灌水〈かんすい〉と比べて散布むらが少なく、機械移植可能なセル成型苗を安定して生産。夏季の育苗は労力負担が大きく、軽労化にもつながる。県内の農家だけでなく、苗を供給するJAでも普及が進んでいる。

(9面・営農技術)

〈写真:3枚重ねたシートの特徴を説明する芦田主査〉