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地すべりで警戒区域に設定 助け合いを原動力に【大分県・6月4週号】

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 【大分支局】今年5月、豊後大野市朝地町の綿田〈わただ〉地区で地すべりが発生し、地区内の水田約30ヘクタールのうち約13ヘクタールが、災害対策基本法に基づく警戒区域に設定されたため、地区内の農家8戸では苗の移植ができない状況となった。同地区で一番作付けの多い後藤啓文さん(68)は行き先が無くなった200枚ほどの苗があったが、「引き取りたい」と、竹田市古園でライスセンターを経営する長野幸生さん(67)が手を挙げ、NOSAIおおいた(大分県農業共済組合)が仲介した。
 後藤さんは「『災害はいつ起こるか分からない』とはよく言ったものだが、こんなことで落ち込んではいられない。長野さんは見舞いに来てくださり、大変ありがたいお話をもらえて感謝しています」と話す。

〈写真:立入制限区域に指定された田んぼを前に後藤さん〉