繁殖和牛97頭を飼養する長崎県南島原市加津佐町の農事組合法人花房牧場は、主に豆腐かすを活用したエコフィードを給与することで、飼料費を削減している。豆腐かすはキロ5円で購入し、トウモロコシや麦、ふすまなどを組み合わせて自家配合して袋に詰め、屋外で1カ月ほど発酵させて製造。繁殖牛の維持期には1日2キロを給与するほか、能力の落ちた個体の再肥育にも活用する。分娩〈ぶんべん〉3日後には子牛と離す超早期離乳を導入し、1カ月間放牧して子宮の回復を早めることで、分娩間隔は367日だ。耕畜連携で稲わらを確保するなど地域資源を有効活用し、経営向上を図っている。
(17面・営農技術)
〈写真:自家配合したエコフィードを給与する綾部代表。嗜好(しこう)性は良好だ〉