ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

水稲作業請負 託され守る中山間地 ―― 福井市・有限会社HJK(1面)【2017年6月4週号】

170629_1.jpg

 「蛍の舞う郷〈さと〉」と呼ばれる、自然豊かな中山間地・福井市美山地区で、水稲耕作を請け負う有限会社HJK(同市野波町、7人、半原定男代表取締役=69歳)は、国道158号線沿いの圃場を中心に借り受け、水稲60ヘクタール(「コシヒカリ」20ヘクタール、「ハナエチゼン」30ヘクタールなど)のほか、転換作物としてソバ10ヘクタールを作付ける。地域農家の高齢化が進む中、農作業の全面委託が年々増加しているという。HJK産のもち米を利用する加工部「米工房ほ・た・る」(杉田久美子代表、パート14人)では、かきもちを製造。販路を百貨店や高級スーパーに絞ることで、ブランドを確立した。「可能な限り地域の要望に応えたい。組織の若返りを図りつつ、農地が農地であり続けられるよう最大限努めたい」と半原代表は決意を新たにする。

(1面)

〈写真:5月18日に田植えを終えた、育苗ハウス横の圃場を見回る半原代表〉