水稲栽培では出穂後に高温が続くと、白未熟粒や胴割れなどの品質低下を招く危険性がある。NOSAI埼玉(埼玉県農業共済組合)では、損害防止事業の一環として、管内の圃場100カ所以上に積算温度計を設置する。地域や品種ごとの収穫適期の目安にしてもらうほか、高温障害対策につなげてもらうのが目的。組合員を協力農家として任命し、出穂後の積算温度を記入してもらう。それぞれの地区を担当するNOSAI職員が測定結果を集計し、8月に開く水稲高温障害対策会議で確認する。最高気温が35度以上の猛暑日も増加傾向にあることから、組合員とNOSAI職員が互いに連携を深めながら品質向上に取り組んでいる。
(5面・NOSAI)
〈写真:NOSAI職員から積算温度計の説明を受ける大谷代表(左)〉