▼わが家と隣家の境界に植えたベニカナメの垣根の枝葉が好天・高温続きで繁茂し、隣の敷地にせり出し過ぎた状態に。一昨年の夏から剪定を後回しにしてきたツケだ。休日の午前、せきたてられるように重い腰を上げた。連日の猛暑、大粒の汗が体を流れる。腕や脇の下のかゆさで見ると赤い無数の湿疹。
▼猛烈に痛がゆい。軽率にも半袖Tシャツで腕カバーや手袋もなし。チャドクガの卵か幼虫に触れ、額や背中、腹などを汗で濡れた手で掻ぬかきむしり広まった。周辺は茶畑が多くこの時期の剪定で長袖は絶対条件。「少しだけ」とこの日に限り軽く見た。
▼かゆさと闘いつつ、切除した枝葉と抜いた雑草の収集作業。昼近くの真上から注ぐ太陽光は容赦がない。作業を切り上げようと、はいつくばった姿勢から立とうとした瞬間、腰に激痛が走り力が入らない。「かゆい。痛い」を連呼する情けない日々。
▼体験がヒントだったわけではないが、今号の『暮らし』欄は、草刈り作業の注意点を掲載した。防護具の配慮は自らも反省点。加えるなら、草むらの中では蚊やブヨ、そしてハチなど害虫も心配なので防虫スプレーの携行や、マムシ被害の対処法も知識として覚えておくと万全か。
▼現在、全国の農村は刈払機での作業が真っ盛りだ。平たん地だけでなく傾斜地もあれば、疲労度も高まり事故発生の危険も増す。休憩をこまめに取るなど熱中症にも気をつけたい。お父さんの作業後には、笑顔の出迎えとビール1本の追加は認めてほしいなあ。