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豪雨の被害軽減 ため池が貢献(2面・総合)【2017年8月2週号】

 農研機構・農村工学研究部門は2日、九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市のため池の調査結果を公表し、土石流や流木をせき止めて下流の被害軽減に貢献した事例が複数あると報告した。
 九州農政局、福岡県と合同で市内13カ所を調査した。杷木地区の梅ヶ谷ため池は、上流から大量に流れ込んだ土石流や流木を受け止め、下流の住宅などへの被害を大きく軽減した。山田地区の鎌塚ため池は、決壊した他のため池の土砂も流入したが、洪水時に増水を安全に下流に流す洪水吐(こうずいばけ)の性能が高く、決壊を免れた。一時的にとどまった土砂や流木が、下流への氾濫を遅らせたとみられている。

(2面・総合)