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2017年産米 3年連続で過剰作付け解消(2面・総合)【2017年10月2週号】

 2017年産主食用米は、生産数量目標の達成が確実な情勢となった。農林水産省が発表した9月15日現在の予想収穫量は、3年連続の過剰作付けの解消と、平年並みの作柄見通しから731万3千トンとなり、目標を3万7千トン程度下回った。18年6月末民間流通在庫量は、安定供給を確保できる水準(180万トン)をわずかに下回る計算で、生産現場では米価上昇への期待が高まる。一方、実需サイドからは消費減退を心配する声が出ており、特に業務用が求める値ごろ感のある米不足の影響が懸念されている。生産者の需給調整努力の先が、米離れのさらなる加速化では水田営農の展望は開けない。農家手取りの確保を大前提に、米消費の維持・拡大を図る対応の強化が課題となる。

(2面・総合)