宮崎県日向地域特産の香酸かんきつ「へべす」。薄い皮と果汁の多さが特徴で、スダチやカボスに追いつこうとブランド確立を目指した官民一体の対策が取り組まれている。日向市塩見の成合(なりあい)利浩さん(53)は、へべすを専業で手掛け、無農薬・無化学肥料で栽培。有機JASの認証を取得し、インターネットを通じた直販などで全国に顧客をつかんでいる。首都圏を中心に飲食店との取引も多く、品質の高さや希少性でファンを増やしてきた。産地振興へ「今、生産者が本気にならなければいけないとき」と話し、規模拡大やPRに力を注ぐ。
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〈写真:へべすを収穫する成合さん。有機JAS認証を取得して栽培する〉