ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

農産物輸出額 過去最高を更新も穀物・野菜・果実等は伸び悩み(2面・総合)【2018年2月2週号】

 農林水産省は9日、2017年の農林水産物・食品の輸出(速報値)が前年比7.6%増の8073億円になったと発表した。5年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。政府は19年に輸出額1兆円の目標達成に向け取り組みを強化する方針を示す。人口減少社会を迎えた日本では、中長期的に内需の縮小が見込まれ、海外市場の開拓・拡大は重要な課題だ。ただ、品目分類別では穀物等や野菜・果実等の輸出は伸び悩む傾向にあり、国内生産基盤が脆弱(ぜいじゃく)化する中、生産現場では「輸出ではもうからない」「国内対策を充実すべきではないか」といった声も上がる。生産現場の意欲を喚起し、農家の所得向上へ確実につながる輸出振興が求められる。

(2面・総合)