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米の2019年6月末在庫減少見込みも 需給動向に注視を(2面・総合)【2018年8月2週号】

 農林水産省は7月27日、食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開き、2019年6月末民間在庫量は18年同期に比べ6万トン減の184万トンになるとの見通しを示した。実現すれば、3年連続で米価安定の目安とされる200万トンを下回る。ただ、見通しは価格上昇などで米消費の減退が加速する中、需要量を過去のトレンドに基づき算定したため、微増に転じるとしており、流通・実需者からは疑問の声も上がる。また、18年産米の生産量も政府が示した適正生産量の735万トンになると仮定しているが、今後の作柄などで大きく変動する可能性がある。米の需給と価格の安定に向け、政府には、よりきめ細かな需給動向の分析と正確な情報の提供が求められる。

(2面・総合)