専門家でなくても病害虫診断ができる仕組みを構築する目的で、農研機構は、農林水産省からの委託プロジェクトで「人工知能(AI)」を活用した病害虫診断技術の開発に、国内の農業試験場や民間企業などと連携して取り組んでいる。病変部や害虫の画像をスマートフォンなどから専用アプリを使って送信すると、診断結果が返信される。対象はトマト、イチゴ、キュウリ、ナスの4作目で、土壌病害を除く病虫害約80種を診断。現在は5カ年プロジェクトの2年目に入っていて、3年目には試作版を試験場等に提供し、社会実装に向けて診断精度や使い勝手を向上させるとしている。
(9面・営農技術)