農地集積などによる大規模経営体が増える中で、個々の経営を尊重しながら、法人を設立して自社ブランドによる米の有利販売につなげる若手農家の取り組みが注目されている。愛媛県西予市宇和町の稲作農家4人で構成する田力本願株式会社では、地域資源を生かした米の生産・販売や高品質・省力化に向けた技術の向上、米文化の継承など、個人ではハードルが高い取り組みを力を合わせて実践する。水田から生まれる多様な価値を創造して、10年、20年後も農家として生計を立てられるように米産地を盛り上げる。
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〈写真:前列右から時計回りで井上裕也さん、梶原雅嗣さん、河野昌博さん、中野聡代表〉