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集落組織が世界へ飛躍 米輸出で売り上げ増 ―― 樽見内営農組合・秋田県横手市(1面)【2018年1月2週号】

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 担い手不足・高齢化などによって農村・集落の自治運営が厳しさを増す中、住民らの合意を得ながら集落全体の利益を確保する取り組みが注目されている。秋田県横手市平鹿町の農事組合法人「樽見内営農組合」(組合員59人)では、集落内農地の約9割を集約し、主食用米や新規需要米などを作付ける。米の輸出を販路の一つとして考え、窓口となる子会社「秋田屋株式会社」を設立。シンガポールの卸会社と直接取引して売り上げを伸ばす。その一方で、農地や生態系など地域資源の保全に取り組むNPO法人の中核としても活動。農村・集落を支える「結い」の精神によって、地域農業を維持する営農組織のあり方を実践している。

(1面)

〈写真:シンガポールに輸出する米を前に渡部一男代表。13.5トンを神戸港で受け渡す〉