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柔らかく甘い仕上がり 土寄せしない軟白ネギ栽培【山形県 2月2週号】

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 【山形支局】「庄内地域の『雪中軟白ねぎ』のブランド化を図り、販路拡大に取り組んでいきたい」と話すのは、鶴岡市茨新田の伊藤鉄也さん(67)。作付けしているのは、安定した伸びと太りが特徴の品種「ホワイトソード」。4月から播種し、その後50日以内に定植、約半年かけて生育させ、冬場の11月から3月まで収穫する。一般的な栽培で茎部分を伸ばすための「土寄せ」は行わない。定植後に支柱を立て、地面から20センチと40センチの部分にひもを張り、茎の分かれている部分が地面から30センチほどに成長した時点で、通気性の良い黒の遮光フィルムで覆い、軟白の部分を作っていく。冬場の寒さに加え、土寄せをしないことでネギにストレスを与えず、柔らかく甘く仕上がるという。

〈写真:黒のフィルムで遮光して軟白部分を成長させる〉