水稲約30ヘクタールを一人で経営する埼玉県熊谷市の株式会社ウエテックの上原正さん(65)は、半分の面積で飼料用米を生産、4品種を作付ける。多収性が特に高い品種と、刈りやすさなど作業性を重視した品種を組み合わせ、10アール当たりの平均収量は660キロと、地域平均の458キロを上回る収量を安定確保する。「増収は肥料代もかかる。収量は100点満点ではなく80点を目指している」と上原さん。資材費のデータなどを栽培の参考とし、省力・低コスト化を徹底している。
(9面・営農技術)
〈写真:「できるだけ水田に入らない。作業を減らしたい」と上原さん〉