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獣害対策に葉ニンニク 栽培しやすく特産化へ期待【神奈川県 11月2週号】

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 【神奈川支局】清川村では、獣害が多い地域で葉ニンニクの栽培に取り組んでいる。JAあつぎの生産部会に所属する農家5人が、2016年から始めた葉ニンニク栽培は、獣害が深刻化する厚木市の山間地域にも広まり、現在は生産者が約30人まで増加。栽培面積は同JA管内で約40アールとなった。現在栽培する品種は、葉ニンニク専用の「ハーリック」。葉幅が広く、収量性が高いことが特徴だ。軽量で収穫や荷造りがしやすいため、高齢化が進む地域でも栽培しやすい。鱗茎を肥大させる必要がないことから、狭い山間部の農地でも栽培が可能だ。現在、サルやシカ、イノシシなどによる獣害は確認されていないが、今後も継続的に調査する。

〈写真:葉ニンニクの生育状態を確認する生産者(左)とJAあつぎ職員〉